旭川に [ASAHIKAWA DESIGN WEEK] という催しがあり、地元家具メーカー 「カンディハウス」 のNさんに誘われ北海道へ。
それは、大地に足の着いた企業による町おこしのイベントでした。
旭川は人口35万北海道第二の都市で、その地の利を生かして木工の街として栄え、さらに今「ものづくりのまち」としてブランディングを始めていたのでした。
メイン会場となる「旭川家具センター」では地元家具メーカー約50社が新作を展示、内容は手作り的なものからモダンなデザインまで様々で、旭川家具の層のぶ厚さと力量を示しています。
会場中央には世界的建築家・田根剛さんによる家具のパーツで構成されたインスタレーションが展示されています。
家具の「種」のような部品が浮遊し、このカオスから旭川の家具が生まれて行くイメージです。
田根さんは旭川で学生時代を過ごし、現在はパリを拠点に活躍する気鋭の建築家です。
初日に開かれた講演会では、土地の歴史と深く関わるような建築の作り方とそのプロセスを紹介され、物事を原点から深く考えるその姿勢に感銘を受けました。
ウェルカムパーティと田根さんの講演会をはじめ、ミラノサローネ報告会、各社の工場見学会、北海道の食の幸など、時と場所を変えて様々なおもてなしが、街を祝祭空間に仕立て上げて行きます。
http://www.asahikawa-kagu.or.jp/adw/report/index.html