2012/12/01

Gペントハウス

17年前に設計した建築のメンテナンス工事で久しぶりに建物を訪ねました。当時、「建築家はワンルームの建築で記憶される」というメンデルスゾーンの言葉を真に受け、意気込んでこの3層の一室空間を考えたものです。1階はLDKと寝室、2階にワークスペース、3階にバスルームという構成。11階建てビルの屋上のペントハウスなので、各部屋から金沢の街並みが一望できます。
都市に住まう職住一体型のSOHOですが、藁の入った土壁や土間空間は密やかで、現代の市中の隠といった風情です。室内はほぼ竣工当時の状態を保っていますが、外部にそれなりの経年変化が見られるので、次の10年へ向けて、防水・サッシ周りのコーキング・鉄部の補修等を、鹿島建設・YKKと一緒に計画することになりました。

作品詳細は、こちら。


































































































2012/11/26

新建築・住宅特集 2012年12月号

今月号は、「日本全国地域特集」。
石川県の住宅として、作品を紹介していただきました。「地域性」を切り口に全国から50件の住宅が選ばれ、固有の街並みや風景を作る住宅を特集しています。日本各地の住宅と比較することで、あらためて金沢の風土や特性について考える機会となりました。

新建築社ウェブサイトは、こちら。























金澤 2012年12月号

住宅特集のページカバーに「伏見台の家」の写真を使っていただきました。
撮影は濱崎さん、編集は金沢倶楽部・東さん。借景の樹は隣接する公園のもの、今まさに黄葉の盛りを迎えています。
自然に人が集まってくるような、心地いい窓辺を作れたらいいなと思います。

作品詳細は、こちら。



















2012/11/20

「伏見台の家」 植栽工事

新しい家に雪が降る前に、なんとか樹が入りました。落葉樹を中心に、エゴ・マンサク・ヤマボウシ、アオハダ・マユミ・ジュンベリー・・。
この家は中央に庭を抱くように部屋が配置されています。その木々が成長して、屋根や窓から枝を伸ばす設えです。家と庭は不離不即、工事が遅れて画竜点晴を欠いていたのですが、ようやく本来あるべき姿へと準備が整いました。樹がうまく冬を越しますように。新緑の写真は来年あらためて撮影して、皆様にご覧頂きたいと思います。