2012/12/01

Gペントハウス

17年前に設計した建築のメンテナンス工事で久しぶりに建物を訪ねました。当時、「建築家はワンルームの建築で記憶される」というメンデルスゾーンの言葉を真に受け、意気込んでこの3層の一室空間を考えたものです。1階はLDKと寝室、2階にワークスペース、3階にバスルームという構成。11階建てビルの屋上のペントハウスなので、各部屋から金沢の街並みが一望できます。
都市に住まう職住一体型のSOHOですが、藁の入った土壁や土間空間は密やかで、現代の市中の隠といった風情です。室内はほぼ竣工当時の状態を保っていますが、外部にそれなりの経年変化が見られるので、次の10年へ向けて、防水・サッシ周りのコーキング・鉄部の補修等を、鹿島建設・YKKと一緒に計画することになりました。

作品詳細は、こちら。